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第一章 14.初めての〇〇
「ギールグット・・・なぜおまえがここにいる。」
「それは呼んだのは僕だからだよ、義姉上をね。
でも久しぶりに話しかけられた気がする。」
「カリナなぜ来たんだ。」
「それは・・・知りたかったからデューク様のことを。
ギールグット様は話してくださると思ったから。」
「そんなことは俺に聞いたらわかるだろう。」
「不機嫌になりそうだから・・・。」
「勝手に話をしないでもらっても?」
「なんでだ。勝手にカリナを連れ出して何をしたいんだ。」
「デューク兄上の怖さを知って、俺のところに来させるためかな。
いざとなったら攫おうともってた。」
「お前・・・。」
「じゃあまた呼ぶよ義姉上」
そして消えてしまった。
「なんでだ。あんな危険なやつに会いにいくんだ。」
「だって知りたかったんですもの。
デューク様が実の弟と仲が悪い理由を。」
「あいつだけには聞くな。
もう会うな。カリナにはどこにも行ってほしくない。
攫われるなんて御免だ。」
「行きませんよ。デューク様だからここまで来たんですよ。」
「カリナ・・。」
勢いよく何かが唇の上に重なっていた。
そう・・・キスされたんだ。
何がおきたか一瞬混乱していてしまい、目をキョロキョロしていたが、
どこかに嬉しさがあって、いつの間にか身をゆだねていた。
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