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第二章 7.はずかしい。
「なにをしにきた。
今は私の婚約者だ。不用意にくるな。
カリナを困らせるな。というか礼の一つもなく、入り込むなどおかしいだろ。」
やばいです。
デューク様本気で怒っていた。
「なんだよ。元婚約者だろ。いいじゃないか。」
いってることがおかしいですね。
元婚約者だから今は赤の他人なんですけれども。
動揺してますね。
「でてけ。デルン皇太子。」
「あんな奴は即座に追い出せ!」
「相手はいちよ一国の皇太子ですからそれは難しかったんです。
デューク様が来てくださったからいいではありませんか。」
「そうなのだが。もう帰る。
明日とかにしようかと思ったが、もう今日帰る。
不機嫌だ。」
「でもそれでは、いろんな人が困ります。」
「いいの。」
「よくないです。」
あの件からさらに仲が良くなったというか、距離が近くなったというかで。
私の前で甘えた態度をとってくる。
可愛いんですよ。可愛いんですけど、それを平然と他の人の前でやられたりとか、全然なれないのだ。
こっちが恥ずかしいっていうのに、デューク様は(・∀・)ニヤニヤしてありとか、やってやったとかそんな感じの顔だしてくるんですもの。
私はそういうことができないから、主導権握られてるんですもの。
ちょっとは仕返しをしたいのに。
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