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第三章 7.嬉しいしらせ
最後馬車から降りたときに立ち眩みがし、そこからは意識が途絶えた。
「カリナ!!
おい、どうしたんだ!!医者を呼べ!」
近くにいた、国民も付き人も慌てる。
その間にデュークは自らの上着を着させ、お姫様抱っこをして、自室に急いで向かう。
医者が到着し、ベットに寝ているカリナの状態を見る。
デュークは頭の中でパニックになりながらも、その様子をじっとみる。
ーこっこれは・・。ー
「どうしたのだ。ただの病ではないのか!
薬ならいくらでも・・・」
ー皇太子妃殿下はご懐妊されています!
おめでとうございます。ー
「えっ、懐妊といったか・・・俺とカリナの子が出来たと・・。」
ーまだ一か月なので、安定期になるまでは注意してください。
公表もしない方がいいでしょう。
多分今日はご多忙だったので、疲れが影響したのだと思います。ー
「今日はもう休ませよう。
心配だから一緒の部屋では寝るが。」
二人きりになると、
「カリナ・・もう出来たってよ。俺たちの子供が。
私はまだ信じられないよ。
今日は無理させてしまって悪かった。
俺も立派な父親になれるように頑張るからな。」
デュークは嬉しそうで申し訳なさそうな顔をしていたのだった。
翌日の昼くらいにカリナは目覚めて、懐妊の事実をしり、
泣いて喜んだのだった
のは、余談である。
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