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第四章 2.海の妖精。
花の妖精は女性に多く祝福を授けているそう。
でも、母国がこの国ではないカリナが祝福を受けるのはすごいことらしい。
「そうなんですね。でも妖精は伝説上の生き物だと思っていたので驚きました。ほんとにいたなんて!」
「あまり広めてはいないからな。当然だよ。
でも妖精から祝福を受けている数が多いいほど名君になると言われているらしい。だからか歴代の皇帝様は祝福を受けようと必死だったらしい。」
「その初代皇帝はすごいですね。全て王ですし。」
「ああ。いまでも初代皇帝は慕われているからな。俺もだが。」
カリナの中には他の妖精にあってみたいという気持ちが凄くあるが、難しいだろうと思っていた。
が会いたいという望みはすぐに叶うのだった。
「息抜きに海行くか?あまりはしゃぐことはしないでほしいが。」
「海~初めてなので行きたいです!!」
海には仕事でいくらしいのでその付き添いである。
「ここが海!」
「ああ。アラン皇国が誇る透き通った海だ。」
海の底が見えるくらい綺麗だった。
「綺麗~あれは・・カメ?」
カメのちょうど産卵の時期だったのだ。
ウミガメだろう。小さなカメがよちよち海に向けて歩いている。
卵は貴重で高価な食材になるらしい。
でも、こんなに可愛い子が生まれるのに食材とかは嫌やな~。
「カメさん頑張ってもう少し!」
いつの間にか応援しているが・・・
「殻から出てきてる!!」
騒ぎにさわぐカリナだった。
[ウミガメの卵をみて取らずに、コガメを応援するなんてね。
いい人みたい。祝福を授けます。]
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