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第四章 3.高波
こんなに簡単に祝福を得られるのっとポカーンとしているカリナのもとにデュークがやってきた。
「どうしたの?」
「海の妖精さんが・・祝福をくれてたんです。」
「嘘だろ・・・二個目か。」
これでデュークと同じになってしまったのだ。
「おめでとう。すごいなカリナは妖精に好かれてるね。」
「デューク様・・・。」
明らかに落ち込んでいるのだった。
「デューク様あれやばくなですか・・・。」
「ん?」
そこには大きすぎる波があった。
高波だ。
「あれは・・・やばい。空の妖精、波を打ち返す力を与えよ。
「海の妖精さん・・・なにが。」
[海の中の魔力が暴走しちゃったみたい。あの子だけでは無理だよ。あんな高いの~。]
「花の妖精さん。これ出来ることある??」
[無理だよ~。花は塩水かぶったら枯れちゃうもん。
森の妖精とかだったら・・・防波堤とか作れるかもしれないけど・・]
[呼んだ!!なにこれ緊急事態じゃん!!!]
「森の妖精さんなんとかなりませんか?」
[無理だよ。俺らは人間に祝福を上げなければその力を世界に影響させることは出来ないんだよ。
よし、君に上げる。だから救ってくれ。]
「はい!!!」
そして急ぎで森の妖精の祝福をもらったカリナは塩水に強い木で防波堤を作った。
二人の力で高波は被害を出さずに治めることができた。
「デュ―・・。」
息が出来なくなった・・・口づけされているのだ。
急にされたことでほんのり甘い世界から意識を取り戻したカリナは顔が真っ赤になってしまう。
「良かった。無事で・・ありがとう防波堤で被害が町に行くことはなくなった。」
「当たり前です。デューク様の妻ですから。」
「森の妖精か。」
[そうだよ。]
「君かしら、今回の緊急事態を治めてくれた子は。」
「あっはい。」
「海の妖精王の加護を与える。デューク。」
[君がやってくれなきゃ困ったしね。カリナを大事にしているし・・
森の妖精の祝福を与えるよ。]
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