第一章 4.万事解決

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第一章 4.万事解決

薬草を落ちている剣ですりつぶし、それを傷口に塗っていく。 「こんなんでいいのか。こいつが死んだらただでは済まないぞ。」 「連れてきたのそっちじゃん。 でも本当に大丈夫。ほら青ざめてた顔がだんだん戻ってるでしょ。」 「ほんとだ。」 そうしてどんどんすり潰して解決。 正常に戻っていく。 「どこで学んだ。」 「皇太子妃の教育の一環よ。 これでもいちよ教育はされてるんだから。」 「そうか。ありがとう。 俺の部下を助けてくれて。」 「いちよ。今はあなたが連れて帰った女だからね。 守ってくれてたのは事実だし。 倒れている人を見たらそれは…放っておけないでしょ。」 「フフ。」 「なによ。変なこと言った?」 「いや。」 なによ。ちょっとイラつく。 本音なのに笑われた。 しらない。 その後はデュークは政務をやっていて、私は酔ったので寝ていた。 不思議だよ。書類見てたら絶対酔うのにな。 三日ほどするとアラン皇国に到着した。 アランでは婚約者扱いをされている。 デュークが女を連れて帰ったのは初めてだかららしい。 別居を与えられ、綺麗な部屋も用意されている。 でも勝手に連れて帰ったくせに訪問には来ない。 二週間後、手紙というより招待状が来た。 「アラン皇国皇太子の婚約者決め。」 だと。 なんか婚約はしてないけどそれっぽい感じになってるか勘違いしてる人がいるらしく。 めんどいことになりました。
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