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第四章 7.出産が近づく
「うう~ん」
今日はいつもより体が重い気がする。
そう思いながら体を起こすとそこには私の手を握ったデュークがいた。
私なんかしちゃっただろうか。
彼女は魔力暴走の記憶がありません。
そっと毛布を掛けようとすると、ちょうどデュークが起きた。
「ごめん。起こしちゃった。」
「カリナ!!」
そう名前を叫んで私を強く抱きしめた。
思わず驚きながらも抱きしめかえす。
落ち着いたデュークから話を聞いて物凄く驚いた。
私が魔力暴走しただんて・・・
したのは赤ちゃんらしいが、私がしたのとあんまり変わらない。
というか元気な赤ちゃんが生まれてきそうだ。
そうしてデュークに教えてもらいながら、魔力の器をを大きくする特訓をやってみた。でもそれも結構疲れるもので、一時間も無理だった、、、。
ついでにデュークもやってはいたが疲れた表情すらなかった。
体力の差だ...
時がたち水晶玉も四つまでは吸い込むことができた。
これ以上は大丈夫だとデュークに言われた。
そして出産の日も近づいていた。
もうすでに助産師たちが近くの部屋に泊まっている。
空き部屋には生まれる予定の赤ちゃんへのプレゼントやデュークと私が買ったものが大量にある。
それを見るたびにとうとう私もお母さんかと思う。
そしていまだに信じられない。デュークとの子供がこの身に宿っているなんて。
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