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第四章 8.出産
デュークと朝食を食べていると急にお腹が痛み出した。
陣痛だ。
「デューク..陣痛です。」
「陣痛が始まった。人を集めろ!!」
即座に助産師たちが部屋に来て指示をだす。
お湯を持ってきたり、仕える清潔な布を持ってきてと大忙しだ。
そしてベットにカリナを寝かせてデュークは凄い勢いで部屋を追い出される。
ぎゃあああああ
「息を吐いて、吸ってもう一回!!」
うううっっっっ。
二時間たっても状況は変わらない。
さっきから部屋中を歩き回っては、突然魂がなくなったように身動きしなくなったり...
側近は笑いをこらえるのに必死だ。
四時間後・。
「まだか。四時間もたったぞ。」
「皇太子妃殿下頑張ってください!!」
五時間後
やっと生まれた・・・でも産声は出さなかった。
その代わりに魔力暴走を起こした。
「お生まれになった子供が魔力暴走に!」
「こども…をこちらに。」
助産師から子供を預かると頑張って残った体力を使って魔力を残っている水晶玉に注いでいく。子供も苦しそうに顔をゆがめる。
「デューク様を呼んで頂戴!!」
かけつけたデュークも必死の思いで魔力を取り出す。
正常な魔力量になった時、赤ん坊は産声をあげて泣き出す。
安心したカリナは意識を手放した。
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