第五章 1.皇帝の奇病

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第五章 1.皇帝の奇病

アラン皇国皇帝は大変な事態だあった。 皇后にも言ってないが、奇病を患っていた。 本の記述によると 『全身が石化する病 これは何十年に一度かの割合でなる人がいる。 しかし、人の手による完治は難しいと言われている。 徐々に内側から石化されていくので、内臓機能が衰え、段々と体に不調が出てくる。咳や嘔吐などから始まり、下痢などでは段々内臓が石になったものが 出てくる。 そして脳も例外なく石化されていくため、記憶もだんだんなくなっていき、 認知症のような症状が出てくる。 治す方法は一つある。 精霊王三人の力を借りることである。 だがそれが叶ったものはいない。』 それを見て固まる皇帝。 そして椅子に深く座って頭を抱えるのだった。 デュークに言えばすぐかなえられるかもしれない願いだったが。 その時にはカリナの出産すらも忘れていた。
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