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第一章 6.皇太子妃選抜会Ⅱ
他の参加者は似たり寄ったり、しかも俺のタイプとは違う華やかさをテーマにした花束・・もう少し考えて欲しかったってのが感想だよ。
わざわざこんな会を開いたのに意味ない。」
結構言ったよね。
私に対する視線が・・・辛いです。
「ででは、第二回戦を始めます。
内容は料理です。目の前にある材料で作ってください。」
ー始め!ー
何作ればいいんだろう。
多めに作った方がいいのかな?
時間は少ないし・・ギリギリ作れるかな?シチュー。
本当は好物なだけだけど。
サラダも作れば結構使いきれるかな?
材料を切り、シチューは煮込みはじめ、その間にドレッシングやデザートを
作り、大忙しでした。
ー終了ー
「では皆様試食し、美味しかったものに投票してください。」
「あの~、いろんなものを作ったので、サラダやデザートは人数分はないんですが。」
「その場合は皇族の方のみサラダやデザートを召し上がることにしましょう。」
貴族の令嬢は料理するなんてことはない。
味が料理人のを食べている貴族にとって耐えがたいものだった。
でもひときわ群を抜いてるのは・・・
カリナだった。
「フフ、さすがだな。」
「これは料理人にも劣らない。」
喜んでもらって良かったです。
「もいいいよな。三回戦予定していたがカリナの圧勝だ。
皇太子妃として劣りはしないはずだ。
誰にも文句は言わせない。
それを示したからな。」
ーなんなのよ。途中あら出てきて私の殿下を奪うなんて。
あんた人質なのにどうしてよ。ー
「まず、皇太子殿下はものではないですし、私を連れてきた時点であなたが奪うという表現にはならないはずです。
確かにはたからみたら”人質”ですが、私を必要としてくれて、私の望みを叶えてくれる殿下には感謝しかありません。
たとえ拒否られたとしても最後までお仕えすると決めていますから。
皇太子妃になるために全力であなた方に挑みました。」
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