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第一章 8.アクセサリー店Ⅰ
畑はすぐに用意してもらえた。
なんで薬草とか植えてます。
うるさく言う侍女はいないし、好き勝手出来るからいいの~。
ルンルンです。
「そんなに楽しいかい。」
「デューク様。」
「行こう。アクセサリーだっけ。」
「いいんですか!」
やったぜ!
「こんなに簡単に城って出られるんですね。」
「まぁな。」
「あれ美味しそうですよ。」
バターパン!
「あれもおいしそう。これめちゃ綺麗。」
「なー。アクセサリー店に行くんじゃなかったのか?」
「道中の楽しみです。」
また来たいな。
(こんなに通るだけで楽しそうにする人がいるなんてな。
いい笑顔だ。
これを見せつけられるとな、胸の鼓動が早くなる。
なんでだろ。)
「ここですか。」
「おーそうだな。」
「いらっしゃいませ。」
「特注いい・・。」
「お嬢ちゃん、この中で本物はどれだと思うかい。」
「これですか。ちゃんと見てないですけど偽物も混じってたらこれは傑作ですね。ルーペ貸してください。」
「ほらよ。」
窓辺に行って太陽の光にあてながら観察している。
「いいお嬢ちゃんじゃない。皇太子様。」
「ああ。唯一俺のこころを癒してくれる存在だ。」
「これ~全部偽物じゃありませんか?本物こんなかにないですよね。」
「はは。見抜くとはな。正解じゃよ。では願いを聞こうか。」
「お揃いの婚約指輪頼みに来たんです。」
「こんやく・・ゆびわ!!」
「じゃあ坊ちゃんにはデザインを選んでもらおうか。奥に入ってもらっていいかな。お嬢ちゃんには埋める宝石を選んでもらおうか。」
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