第一章 9.アクセサリー店Ⅱ

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第一章 9.アクセサリー店Ⅱ

「指輪に使う宝石だがどんなのがいい?」 「ダイヤモンドがいいです。 込められた意味は"永遠の愛"ですし。 まだ結婚しても実感わかないはずなんですけど・・ デューク様が言う言動とかが頭に残ってるので、愛じゃなくても大事な人だから。」 「いいじゃないか。最上級のにしてやる。」 「ありがとうございます。 あの、もうひとつ頼みがあって。」 「なんだい?」 「二つの物が合体すると一つになるようなアクセサリーってありますか?」 「フフ、それはもちろんあるけど、また宝石の色決めてもらわないとね。」 「えっと・・デューク様は青いアクアマリン。冷静とか勇敢とかの意味があるし・・私はアメジスト紫色ですし、心の平和とかの意味ありますし・・。」 「了解。作っておいてあなたのところに届けるよ。 指輪はデュークにな。」 「ありがとうございます。」 恥ずかしかった。なんか笑われたような気が・・・。 「カリナ決まったか?」 「決まりました。」 「じゃあ帰るぞ。」 でも来れて良かった。 ちゃんと頼むことできたし、デュークを驚かせられるかも。 ここに来てから初めてこんなにはしゃいだかもしれない。 ある日。 「おはよう。義姉になる方。」 「この人は・・・」 ー第二皇子ギールグット様です。ー
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