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もう7時か… 船橋の下で仮眠をとってから3時間。 あのお節介焼きのおかけで、空腹からは逃れられた。  この年でホームレスは笑うよな。 情けなくて自嘲する。 またあのおっさんところ行かないといけないのか。 そう考えるだけで鬱になりそうになる。俺はそんなのに屈しないはずだ。 俺は強い。 パシッと自分の顔をたたく。 「よし!」 「元気そうでよかった」 いきなり後ろから声をかけられる。 「うわっ!」 「ごめん!びっくりした?」 さっきの大学生だ。しつこいな。 「なんか、君のことが心配で…」 「うっせ、くん……な?」 頭を撫でられる。 温かい指が心地よくて、警戒心が絆されていく。 ふと、大学生の顔が目にはいる。 ! 「さわんなっ!!」 「はははっ、ごめんね、」 対して思ってもなさそうな声が聞こえる。 やっぱ泰也のおっさんに似ている。 どうもいけ好かない。なれなれしいし。 「やっぱ家きなよ」 「名前も知らないやつについていくやつがいるか」 「あぁ!ごめんね、僕は林汰」 「へぇー」 つれないなーと林汰が顔をしかめる。少ししたら、あっ!と顔を明るくし耳元でつぶやいた。 『金、あげるよ』 やっぱ泰也のおっさんと同じだ。だけど俺は今猛烈に金がない。でも上手い話過ぎてどこか不信だ。 「ほんとか」 「うん」 林汰の顔はなぜか高揚していた。 なるほど… つまり"そういうこと"がしたいんだろ。 一人が二人になろうが、何も変わらない。 「俺は日美斗だ、よろしく」 「あぁ!よろしく!」
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