1人が本棚に入れています
本棚に追加
蕎麦が、食べたい。
蕎麦が、食べたい。
お蕎麦を、いただきたい。
さっきからずっと、そんなことを考えている。
もう、蕎麦のことしか考えられなくなっている。
蕎麦の色、蕎麦の香り、噛んだときの歯ごたえと、噛まずに飲み込んだときの喉ごし、
蕎麦、ああ、蕎麦、
蕎麦よ、蕎麦が、蕎麦が、傍にあったなら、蕎麦を食べられるのに、
そば湯もいいよね。
そば湯。
そのまま飲んでもいいし、
ツユを薄めて飲んでもいい。
とにかく蕎麦が、食べたい。
この欲求はなんなのだろう。
食欲ではない。
だって、さっき牛焼肉弁当食べたもの。
牛焼肉弁当だよ。
ご飯の上に、牛焼肉がのっているんだよ。タマネギもゴマも載っていた。
おかずにカツ、コロッケ、竹輪の天ぷら、ポテトサラダにソーセージ、ブロッコリーに卵焼き、きんぴらごぼうまであった。
それを食べたあとに、柿の種とピーナッツまで食べて、少ししか経っていないのに、
「蕎麦が食べたい」っていっている。
お蕎麦が欲しいといっている。
最初のコメントを投稿しよう!