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エピローグ
「安楽に燃え立て」
初めて火那と青依とで掲げた古本からは、見慣れたピンク色の灰が出現する。
それは本物の桜の花びらと見紛うほどに鮮やかに儚く、真っ青な空へと舞い上がっていく。
一か月も経てばここで本物の桜が拝めることだろう。
花々が咲いて、景色に彩が増えていって…。
過ぎていく時間
青の通り道
変わらずここで過ごしたいと、青依は強く思った。
信頼する教師や友人と
優しい少女のようなこの人
本火葬屋の
火那さんと。
ー完ー
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