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第2話 草食系異世界男子の、にゅるにゅる体験。
ナヨっとした異世界人の男を知り合いのジェニーの居る店に連れ込んだアタシは、異世界人と、金貨の入った袋をジェニーの豊満な胸に押し付けてやった。
「あらぁ、孤高の鍛冶娘レディアさんが、どういった風の吹き回しなのぉ?」
ラミアらしいねっとりした口調で、ジェニーはアタシにそう尋ねる。
「砂鉄採集の帰り道でたまたま声かけてやったのが運の尽きだったのさ。
なんかソイツの自分語り、いきなり聞かされてちょ~っとムカっとしてな。ナメた甘ったれをジェニーにメキョネチョにしてもらおうかと思ったのさ」
「自分でやればいいのに選り好みぃ? ドワーフって皆そうなのぉ?
ふふん、でも頂けるものはいただくわぁ。ジェイクぅ、上の部屋借りるわよぉ」
ラミアのジェニーは、金貨とお相手をしっかり抱えると、蛇の下半身でぬめぬめと階段を這い上っていく。
もう興奮してるのか、ジェニーが通ったところはヌラヌラテラテラとした粘液がうっすら光ってる。
「うわあぁぁ、た、たすけてくれぇぇ……」
アイツの声が階段の上から力なく聞こえるが、扉の閉まるバタンという音と共に聞こえなくなった。
「ジェイク、アタシにゃとりあえずいつものエールをくれよ」
アタシはバーのカウンターに座ると、金貨をカウンターに置いて店主の骸骨ジェイクに注文する。
カウンター越しにグラスを拭いていた店主の骸骨ジェイク。
グラスとグラス拭きを置くと、アタシ専用のバケツサイズのジョッキに樽からエールを汲み上げて、アタシの前のカウンターにドスンと置く。
置いた拍子にバシャっとエールが零れる。
アタシもガサツだが、ジェイクもとても店やってるとは思えないガサツさだ。
「ジェイク、アンタよくそれで店やってんな。客商売だってわかってんのか?」
「いいんだよ、この店の儲けは隊商相手で十分出してんだから。
3カ月に1回の隊商相手んときゃ俺だって揉み手の一つくらいするさ。町の常連にゃ、そのオコボレ回してやってるようなもんだ。
だからレディア、ちったあ俺に感謝しながら飲めよ」
「アンタの骨しかねえ手で揉み手されたら、うるせえだけだから止めときな」
アタシはそう言うと、バケツジョッキの取手を掴み、グイッと一気に呷る。
骸骨ジェイクの店にとって忙しない季節は先週隊商の集団が立ち去って終わり、次は季節の変わる3カ月後。
酒場兼宿屋の骸骨ジェイクの店は、隊商の立ち寄る時期は酒に誘われた野郎共と、野郎を誘う女で溢れかえる。
いい雰囲気になって交渉成立したら2階の部屋にチェックイン。時間によってお値段は50ゴールドから100ゴールド。
一晩どころか1日中楽しんだって500ゴールドとリーズナブルだ。
ジェイクは純粋に部屋を貸すだけで、女からショバ代を取ったりはしない。
その代わり前使った奴らがシーツ汚そうが何しようが、余程じゃないとキレイに掃除してはくれない。
普段は店長の骸骨ジェイク一人でやってる店だが、隊商の時期は臨時で店員を雇う。
ジェニーはそんな臨時店員の一人だ。
最も今の店内は町の常連連中だけで閑散としている。
ジェニーももうすぐお役御免で、次の隊商が来る時期までブラブラするんだろうさ。
そうこうしていると、安普請の天井がギシギシ揺れる。
ジェニーの上げる嬌声が、薄っすら聞こえ出す。
始まったな。
「しかしレディア、お前にしちゃ珍しいこったな、あんな異世界の青びょうたん拾ってくるなんざ。どういう風の吹き回しだ? 明日は珍しく雨でも降るんじゃねーか?」
骸骨ジェイクの奴は表情も変えずにそう言い放つ。
最も表情なんざ、よっぽど入り浸ってないとわかりゃしない。
今のこいつはニヤついてんだよな。
まったく、客を客だと思っちゃいない気安さだ。
まあこっちも客だなんて思っちゃいない。
ダチの店に飲みに来てんだから。
干したバケツジョッキをカウンターにドスッと置いてアタシは言う。
「さっきジェニーに言ったの聞いてただろ? 何かあの青びょうたんにイラっと来たんだよ。何つーか、このナヨり野郎をキュイっとシメてやらねーと、みたいな」
「普段は全くオトコなんざ見向きもしないで鍛冶場ごもりのレディアさんがねえ。いよいよ鍛冶場の炎で目ん玉まで焼かれちまったのかねぇ?」
骸骨ジェイクはバケツジョッキをまた樽に直に突っ込み、エールを並々汲み上げアタシの前に置く。
今度は零してない。
やりゃあ出来んだよな、コイツ。
「抜かしてろ、ジェイク。アンタは目ん玉どこに落としてきたんだっつーの。良く見えてんな、ソレで。アタシャアンタがエール零すの、目ん玉無くて見えてねーからだと思ってたわ」
アタシはまたグイッとバケツジョッキを呷る。
「レディアさんに叱られたもんでね、改めたんですわ、目ん中かっぽじってな」
そう言いながらジェイクは自分の右の眼窩から左の眼窩に、骨ほねの指をスコスコ通してアピールする。
まったく、なめてんな。
ジェイクと愚にもつかないことを駄弁っているうちに、二階の騒音が止んだ。
どうやらジェニーがアイツを可愛がり尽くしてくれたようだ。
やがて、二階へと続く階段から、音もなくジェニーがニュルニュルっとくねりながら降りてくる。脇には完全にグロッキーになった裸のアイツを抱えている。
パンツを履かせてもらってるのはジェニーの気遣いか?
全身がジェニー印の粘液に塗れてジェニー臭を放っている。
「レディアぁ、アンタが拾って来たこの子、なかなかいい味だったわよぉ」
ラミアのジェニーは、細く先が割れた舌で唇ををチロチロ舐め回しながらそう言う。
グイっと持ち上げたアイツの顔を最後に名残惜しそうにペロリと舐め回すと、ひょいっとカウンターの座席の一番端の席に放り投げた。
アイツの全身の力が抜けてフニャっとしてる体は、ジェニーのナイスコントロールで上手いことアタシの横の座席に収まった。
座席から粘液で滑り落ちないようにパンツ履かせるなんて、いい女の気遣いだねぇ。
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