物語にもなれない。

目なら失くさないでしょう？

私は、神様を見て傷だらけで綺麗だと思った。

神様は、私を儚い綺麗さがあったと言った。
お互いに引き合う運命だったんだろう。

神様から貰った赤くてキラキラした球体は世界の秩序に干渉する力があった。

私に神様は
「絶対に手放さないでね。」って言った。

絶対に失くさない所なんてないんじゃないか。

…そう、思ったんだけど。
思い付いたんだ。

絶対に失くさない隠し場所。

その次の日は私の片目は真っ赤になって、
あの赤くてキラキラした球体のようだった。

灰色の世界に赤色が入ったのはそこからかな。

それで、あの日から私の片目は真っ赤になったんだよ。

ほら、目なら失くさないでしょう？