最早呟けないハナシ

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最早呟けないハナシ

元旦那のハナシっすよ。 私、26年ほど、美容師さんを変えてないんですよ。その美容師さんから。 美「あなたの元旦那、ウチに来るよ」 私「お客?」 美「いや、お客ならそもそも明かさない」 デスヨネー、んじゃ何しに来るの? 美「ツキイチ位で来て。俺とあの人、同郷だからさぁ、何か懐かしいハナシするんだけどさぁ…」 美容師さんが言うには、元旦那、店に来ては、 「〇〇さん、覚えてます?超コワカッタっすよね!」 「✕✕さん、マジあの頃ヤバかったっすよね!」 等と、30年以上前のハナシをするらしい。 美容師さん的には、『え?ダレのことだろ?』とか、『今や彼は市役所勤めですが』とか、『客の前で、俺の黒歴史に触れるな💢』とか心中穏やかではいられないらしく。 ただ、私も。 私「ゴメン、他人のハナシだから謝ることすら出来ないわ」 美「いいの!聞いてくれるだけで!聞かせるハナシじゃないのに聞いてくれるから嬉しい!あなたが聞いてくれなかったら、俺、どうして良いかわからないから!意味も意図もわからないから怖いの!…この前なんて両親連れてきたし…髪の毛ピンクだし、スカジャン着てカラダに鎖巻きつけてきたし…どこに売ってんだろ」 私「ホムセンで切り売りしてますよ」 美「イヤーwあとね、ヴェルサーチ風のシャツ来てたり、エルメスモドキのスカーフ巻いて、白パンツ履いててさ…」 あ、あの白パンツまだ現役か← 恥ずかし過ぎて、思考がお逃げあそばされたわ。 結婚って、 衛生観念、経済観念、恥の概念が似ている人とするべきよね。 どれも旦那がダンチで違くてw 私にはハイレベルな方だったのでw よく、「俺にお前は相応しくない」って言われたなぁ…
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