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大好きな君へ
優(you)君、ご結婚おめでとうございます。友人の晴れ姿見ることが出来てとても嬉しいです。
実は、君にずっと隠していた事があります。結婚をお祝いする手紙に
このようなことを書くのは憚られたのですが、この機会を逃したらもう二
度と話せなくなると思い書かせていただきました。僕自身も優君には隠し事はしたくないし、僕の正直な気持ちを知ってほしいので今ここで僕の想い全て乗せたいと思います。
僕達が初めて出会ったのは幼稚園の頃でした。当時の僕は人見知りで、余り周りと馴染めていませんでした。その時、君が話しかけて来てくれました。君はただ話しかけただけなんだろうけど、僕は話しかけて来てくれた事がとても嬉しかったんだ。
そこから僕達は良く遊ぶようになりました。
一緒に公園に行ったり、君の家にお泊りしたりしたよね。中学生くらいから余り遊べなくなっちゃったけど、毎年恒例の優君と一緒に行く夏祭りはとても楽しくて夏休みが楽しみで仕方がありませんでした。
高校生になってからは君が遠い所にある高校に入学しちゃって電話でしか話せなかったけど、毎日電話してるからいつもより君が近くにいる気がしてうれしかった。
社会人になってからはあんまり電話も出来なかったけど…たまに聞く君の声に元気をもらってたんだ!
そして、結婚の報告を聞いたときは凄い嬉しかった!…でも、少し悲しくもあったんだ。
実はね。僕、君の事が好きだったんだ。
最初は何ともなかったんだけど、君と過ごしている内に胸がドキドキするようになってきたんだ。しかもドキドキが日に日に強くなっていって、それが怖くてつい君を避けちゃってた。
多分中学生くらいの頃かな?一時期凄い当たりが強かった気がするんだけど覚えてる?
こんなことにしたくないのにどうしても避けちゃって。どうすればわからなかったんだ。
でも、何時までもこうしてるのは駄目だと思って先生に相談してみたらそれは恋だと思うって言われたんだ。そこで初めて気づいた、僕が君のことを好きだって事に。
最初は、男が男を好きになるの?って疑問だった。でも、先生の話を聞いて行くうちに受け入れる事が出来た。
それからは、気持ちの整理がついて落ち着いたんだけど、心に余裕が出来て視野が広がったからなのか、君の良い所、凄い所をいっぱい見つけれて君の事が更に好きになった。
ただ、告白はしないつもりだった。前に君が好きな異性のタイプを話してるのを聞いたのを思い出して、君は女の子が好きなんだって知ってたから。それに、告白して男は無理って言われたり、男を好きとか気持ち悪いって嫌われたりして今の関係が壊れるのが怖かった。だから僕は自分を守った。自分の気持ちに嘘をついたんだ。
でもね、君が結婚するって聞いて、後悔したんだ。断られても良いから僕の気持ちを伝えれば良かったって。本当に今更だよね。ただただ、この恋が終わったっていう現実を突きつけられて泣いてた。
だけど、それ以上にこの気持ちを伝えたいって思いが強くなっていった。
もうこの恋は叶わないけど、このままこの想いを一生胸の内にしまって生きていくのは嫌だった。自分勝手かも知れないけど、このままだと君と心の底から笑って過ごす事が出来なくなりそうだったから。
この恋を終わらせて、またあの時の関係に戻りたい。君と、心の底から笑い合って生きていきたい。そう思って、この手紙を書きました。
今この手紙を書いていて、凄いスッキリとした気持ちなんだ。勿論悲しいけど、僕の想いを伝えられて晴々とした気持ちになった。だからね、これからも気を使わずに、いつものように話しかけて来てほしいな。君と過ごすのが、僕の一番の幸せだから。
それが、大好きな君への僕のお願いです。
最後に、改めて結婚おめでとう!こんな話を長々書いちゃったけど、一番伝えたかった事はこれなんだ。ちゃんとお嫁さんを幸せにしてあげてね!
本当におめでとう。優君
大好きだった君へ
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