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「このドアを開けよう。」 「このドアが正解なのか?このドアが本当に。外の世界と繋がってるのか?分かってるのか?間違えたら、俺達は二度とこの空間から出られなくなるんだぞ?」 「このドアを開けよう。」 「分かった。お前の判断に従うとしてだ。根拠を教えてくれ。お前がこのドアを選んだ根拠を。」 「真っ赤。」 「え?真っ赤?たったそれだけの理由で?」 「このドアを開けよう。」 「いや、いやいやいや、ちょっと待とう。ちょっと待ってくれ。俺の意見を聞いてくれ。」 「このドアを開けよう。」 「聞いてくれないのかよ!俺の意見は聞いてくれないのかよ!え?真っ赤?でも、真っ赤以外の他の根拠もあるんだよな?それを聞かせてくれ。その根拠を教えてくれ。」 「大きい。」 「おい!分かってるのか!ドアを間違えたら、俺達は二度とこの空間から出られなくなるんだぞ!それを本当に分かってるんだろうな!それを踏まえての根拠なんだろうな!」 「お前こそ大丈夫か?」 「俺が?真っ当な俺がか?」 「逆に何でこのドアを疑う?何でこのドアを疑える?」 「それはだってこのドアを見てみろよ!」 「正解って貼り紙がしてあるこのドアを何で疑えるんだよ!」 「それ!」
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