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#01.怪物
生あたたかい彼の舌がするりと入り込んできてわたしの内に秘めた欲を暴き出す。――彼の、大きな手がわたしの乳房のカーブをなぞり、そして、揉みしだく。男に特有の筋張った感触が懐かしくもあった。
「……っ……んんぅ……っ」
それだけでなかは大変なことになってしまう。狭い路地の間で立っている足が崩れそうですかさずあなたに支えられる。あなたは熱っぽい息をわたしの耳に吹きかけると、空いているほうの手をわたしのスカートのなかに滑り込ませ、
「……どろっどろじゃん……鏡ちゃん……」
鏡と名付けられたわたしはこんなにも淫らな行為に身を落としている。いますぐ両親に謝罪したい気持ちになった。だって相手は――。
「キスだけじゃ足らないってか」ちゅ、ちゅ、と、わたしの外気に晒された首筋にキスの雨を振り落とす達己は、ぶるん、とわたしの乳房を強引にむき出しにする迷わず――吸い付いた。ずっとずっと待ち望んでいたかのように。
「……っ……ああ……っ」
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