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まずは腕立て伏せを軽く20回15セット計300回。
セット間の休憩時間は最低限の20秒に収める。
今日は上腕骨から鎖骨・胸骨・腹直筋に掛けてつく大胸筋と、
二の腕の下側に位置する上腕三頭筋を中心的に鍛え上げる予定だ。
一刻でも早く理想の肉体、特に厚い胸板を自分のものにしたくてたまらない。
目的はもちろん他でもない、乙女心を鷲掴みにするためさ。
両手を肩幅より拳二つ分広めに開いて俯せになる。
このとき、肩と手首が垂直を為すように意識することが肝心だ。
揃えた爪先で床を捕らえたら、
腹筋に力を込め、踵から首にわたり直線を形成する。
これには腰への負担を軽減し、刺激の対象を局所的に定める狙いがある。
目線は前方下。肘を曲げ、固定した体幹部をゆっくり前傾に下ろしていく。
肺一杯に息を吸い込みつつ、胸を限界まで床に近付けるのだ。
その姿勢を約1秒間保持した後、
今度は息を吐きながら上体を元の深さまで持ち上げる。
腕立て伏せの最中に呼吸を止めてはいけない。
大胸筋はもともと呼吸を補助する役割を担っており、
トレーニングと並行して行うことで効果が顕著に現れやすくなるのである。
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