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プロローグ
高度に発展したこの惑星はある時天体としてのバランスが崩れた。
この惑星が持つ引力に陰りが出てきたのである。太陽や月の引力に引っ張られ、酸素は宇宙に漏れ出て、循環していた水も気体となったタイミングで共に宇宙に漏れだした。
この惑星を管理してきた者達は酸素・水分の宇宙への流出を阻止すべく、惑星全体を包み込む新たな大気を作りだし、酸素・水分の流出を防いだ。
しかし、一度失った水分は、どんなことをしても増やすことはできなかった。
酸素については新しくプラント工場を作り酸素の大量生成により難を逃れたが。
減った水は増えることはなく、水の恵みがある国、水の恵みがない国、利権、疫病、伝染病の蔓延、やがて国家間の争い、惑星全体に戦火は広がった。
激しく水を奪い合う争いは惑星全体を疲弊させた。
皆はこの惑星のことを地球と呼ぶ。
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