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「次男にしろ、高校生にしろ、それはお前が今担っている立場、役割だろう?
お前は立場か?お前は役割か?
立場や役割の無いものは、この世にいないのも同じか?
そんなことはないだろう。
現にそこに存在するのだから」
うーん。僕は困った。
名前ではなく、立場や役割でもない。
言ってることはわかる。
黒猫の言う通りだ。
じゃ、僕は何だ?
「僕は…僕は、人間です」
僕はおろおろしながら言った。もう何と答えていいか分からなかった。
黒猫はまた尻尾をひこひこしながら言った。
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