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カフェオレは自分よりも大きな元上司に果敢に立ち向かった。
そして妻を守ってくれた。
外へと逃げたのも妻を試したのだと思う。
俺の事を思っているのなら死ぬ気で探してくれるだろうと。
だが、足を怪我してしまい、仕方なく帰って来たのだ。
それでも俺は必死でカフェオレを探す妻を知り、その気持ちを受け入れた。
少々、計画が狂ったが、全てカフェオレのシナリオ通りになった。
馬鹿みたいな話だ。
だけど信じずにはいられない。
何故なら、カフェオレの寝顔はどこか微笑んでいるように見えたからだ。
安堵の笑みを浮かべた実に可愛い寝顔だった。
それから俺と妻はまた夫婦としてやり直す事を決意し、絆は今まで以上に深まった。
そして、妻は猫嫌いを見事に克服し、俺と一緒にカフェオレを可愛がり続けた。
今では愛する妻と可愛い猫との暮らしに満足し、充実した毎日を送っている。
~Fin~
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