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「ただいまぁ」
家に帰ると俺は陽気で妻に挨拶した。
「お、おかえりなさい」
いつもは黙って家に入るので妻は動揺していた。
しかも両手でダンボールを抱える俺に首を傾げた。
「あの……それはなんですか?」
「これか?開けてみろ」
妻は恐る恐る箱を開けた。
中から中ぐらいの猫が「二ャー」と鳴いて飛び出してきた。
「きゃあああああああッ!!」
妻は子猫に驚き悲鳴を上げた。
そして腰が砕け、その場に倒れ込んだ。
作戦は成功し、俺は心の中でほくそ笑んだ。
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