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カフェオレを家族として迎えてから1週間が過ぎた。
いつも通り定時に帰り、今夜もカフェオレと遊ぶ時間に思いを馳せながら家路に着いた。
「ただいまぁ、カフェオレ。パパが帰ってきたよ」
まだ家に来たばかりなので出迎えはない。
俺は玄関からリビングを通り越していの一番に猫部屋へと入った。
ところが猫部屋にはカフェオレの姿はなかった。
どこかに隠れているのだろうと、隅から隅まで家の中を探してみたものの、カフェオレはいなかった。
ここで改めて、俺は家中に漂う違和感を感じた。
カフェオレの姿はもとより………
妻の姿もなかった。
しかもゲージも消えていた。
リビングも荒らされた形跡はなく、俺は妻がカフェオレと一緒に出て行ったのだと推測された。
俺はすぐに義両親や妻の友達に連絡を取ったが来ていないとの事。
焦りに焦った俺は警察に連絡を取り、捜索願を出した。
どうか……どうか無事でいてくれ。
カフェオレよ………
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