嫌がらせ

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猫の名前は『カフェオレ』と名付けた。 白と茶色の模様が特徴的だったからだ。 俺はそんなカフェオレを大層可愛がった。 有給を使って空き部屋を猫部屋へと改造したり、餌も自分でやり、一緒に遊んだ。 カフェオレの初々しい姿を色んな人に見て貰おうと、動画や画像をSNSで投稿したりした。 新しい生活に最初は緊張気味であったカフェオレも徐々に心を開くようになった。 一方、妻は俺が猫を飼うことには反対せず、ただ見守るだけに留めた。 しかし俺の本音を言わせて貰えれば…… ――早く出てけよ。 中々、出て行こうとしない妻にやきもきした俺は遂にモラハラという行為を犯してしまった。 まず妻の事は一切、無視した。 家に帰ると真っ先にカフェオレの元へと走った。 更にカフェオレが妻に向かって「ニャー」と鳴くと、 「そうかそうか。お前もアイツが嫌いか」 と頷いてみせた。 多分、訴えられるだろう。 だが訴えられる覚悟がなければ、この女は出て行かない。 兎に角、俺の視界から消えて欲しかった。 アバズレの裏切り女を……… 早く出て行って、カフェオレと1人と1匹の生活をしていきたかった。 あの事件が訪れるまでは………
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