春の雑談

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「初めまして、タンポポさん。」 「おや、おや。そちらはメダカさんではないですか、こちらこそ初めまして。」 「春ですねー、タンポポさん。」 「そうですねーメダカさん。暖かくなってきましたね。」 「タンポポさん。あなたその鮮やかな顔色を見ると、 何だか春がきたんだなーとつくづくそう思いますよ。」 「そうですか。私はそうやってメダカさんが元気に泳いでいる姿を見ると、 あー春がきたなーって感じますよ。」 「そうですか。お互いの存在が春を演出していると思うとうれしいですね。」 「ですね。ハハハハッ。」 「ところで、ところで、タンポポさん。 タンポポさんは、もしかして 初めてですか……?」 「えっ、私?」 「はい、思い切って聞いてみました……。 どことなく、咲き誇り感がぎこちないというか、 もじもじ恥じらいながら咲かれている感があるから。」 「あっ、ばれちゃいました。 はい、初めての……。って、もしかして、メダカさんも?」 「はい実は恥ずかしながら、僕もです。  まだ泳ぎ慣れていない感わかりました?」 「あーどうりで。」 「私達初めての____。」
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