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僕は初めて彼女の佳子と温泉旅行をすることにした。
二人で楽しめることをしようと話し合って、今まで行ったことがない温泉旅館に行くことになった。
二人とも特にこだわりがないので、近場の安い場所に決まった。
僕が運転する車に佳子が助手席に乗って旅館まで行くことになった。
佳子が窓から景色を眺めながら声を出した。
「あっ、あれは……」
佳子が指差す方向を見ると国税局があった。
「国税局がどうかした?」
「興奮してきたな!」
「えっ?」
佳子は感覚が僕とちょっとずれてることを思い出した。
「なんで国税局で興奮するんだよ?」
「国民の税金が正しく徴収されているかは大事だからね。国税局の職員は必死で徴収しているんだ」
「そうだとしても興奮する意味がわからないよ」
しばらく進むと佳子が声を上げた。
「まさか、あれは……」
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