コネクト『夏祭り終わり ちょっとした忘れ物』

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コネクト『夏祭り終わり ちょっとした忘れ物』

 最後の花火が打ち上がったあと  屋台の人たちは片付けをし始めた。 ミノリ『屋台も花火も     終わっちゃったな!』 モモネ「あっという間だね!」 ミノリ「今日は楽しかったよ。」 モモネ「ワタシも!     夏祭りって夏に     欠かせないものだね!」 ミノリ「そうだな!楽しかったな!     じゃっ!またな!」 モモネ「うん、またね!」  オレもモモネもそう言って  家に帰ろうとしたが  モモネがオレの方をまた見て… モモネ「待って!」 ミノリ「どっ…どうしたんだ?」 モモネ『言い忘れてたことがあるから     言わせて…お願い。』  オレの方へ振り返って  帰りかけていたオレを  呼び止めるまでしたモモネ。 ミノリ「どうした?     何かあったっけ?」 モモネ『うん…     大会頑張ったね!     これだけっ!』  その言葉を聞いたオレは  大会練習中の部活後のことを思い出した。 ミノリ「そういえば     オマエ言いたいって     言ってたよな。     ありがとう!」  それだけでは物足りなかったのか  モモネはさらに話し続けた。 モモネ「それも…     優勝しちゃうなんて     思いもしなかったよ!」    「ミノリはホントに     努力家すぎるよ!     こんなに夢に向かって頑張れる     ミノリがワタシ大好き♡」  大好きっと言われて  両想いだと再認識できて  嬉しすぎて表情を乱してしまいながら… ミノリ「モモネ…♡」    「オレもオマエが     応援し続けてくれたから     優勝できたと思うんだ。」    「応援してくれて     ホントにありがとう!     モモネ大好き♡」  花火が鳴り響く中でも  告白してくれたミノリに  再び大好きと言われて モモネ「なんかこんなことばっか     言ってると照れくさいし     恥ずかしいね♡」 ミノリ「そうだなっ♡」 ミノリ「言い忘れてたことも     言えたことだし…」    「夏祭りも思う存分楽しめたし     帰ろうか!」 モモネ「そうだね!     またねっ!」 ミノリ「またな!」  花火が打ち上がり終わった河川敷で  華麗な浴衣姿のモモネが  遠ざかっていくのを  オレは寂しがることなく  笑顔で見送ることができた。
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