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第十六章第一節『友達宿泊 グレフルティー』
テレビ「今日はクリスマス、
恋人たちはフタリで愛を育み…」
「子どもたちは
サンタさんからの
贈り物に大喜び…」
「猫はこたつで丸くなる
そんな日です…」
「大寒波の中ですが
いろんな過ごし方で
楽しんでいきましょう。」
テレビでそんな話がされているときに
モコモコで分厚い雪の日の装いで
モモネがオレの家やってきた。
モモネ「羽本百音です。
おじゃまします。」
ピンクの毛糸の手袋に
分厚いモコモコ付きの桃色ジャケット、
最近いつも着ている中綿のはいったデニム。
オレは彼女のかわいさに胸が高鳴った。
かわいすぎる!…
モコモコで癒やされたい!
ミノリ「…あっモモネ♡」
モモネ「冬休みの間
お世話になります。」
モモネを見た瞬間に
父さんと母さんは驚きを隠せず…
エミ「え…モモネ?…
もしかして…ミノリの…」
「えっ…モモネって…
あの国民的美少女の…」
ツムギ「エミ、ミノリに
任せておけって言っただろ…
カレンダーにも
かいてたやつだろ。」
エミ 「で…でも…」
カレンダーには
"友達とフタリきり宿泊"
とオレが事前に書いていた。
ツムギ「干渉しないでおこうよ…
なっ…」
エミ 「書いていたあれが
これなのって感じだけど
…まあ、そうね。」
母さんは宿泊する友達が
国民的美少女のモモネということに
驚きを隠せずにいた。
ツムギ「では…フタリで
どうにかできることは
してくれよ…なっ…」
国民的美少女のモモネとオレの関係を
オレが先に説明すべきだったのに
父さんがなんとかして説得してくれた。
ツムギ「フタリで寝たかったら
客用の布団もオレたちのベッドも
使っていいから言ってな。」
ミノリ「ありがとう父さん。」
父さんたちが2階に上がってから
オレは玄関奥でモモネを出迎えた。
ミノリ「モ…モモネ♡…
じゃっ、上がって。」
モモネは玄関に靴を端に揃えて
オレを見てブルブルしながら…
モモネ「ミノリ♡」
ミノリ「なんだよ…」
モモネ「ミ…ミノリ♡」
ミノリ「だからなんだよ…」
モモネ「…寒かった~!!」
そう言ってミノリに抱きついた。
モコモコに癒やされたいという夢が叶った。
ミノリ「ww…モモネ〜なんだよ…
それだけかよww…」
モモネ「雪も降ってたし
ほんとに寒かったぁ♡」
そんなモモネにオレは提案した。
ミノリ「じゃあ、
あったかいものでも飲むか?」
モモネ「うん、ワタシ、
ホットグレフルティー
が欲しいな。」
ミノリ「ホット…グレフル…ティー?
やっぱりモモネは
グレフルなんだな…」
ミノリ「俺もグレフル好きだけど
そんなもの頭にないやww」
モモネ「用意してくれる?♡」
ミノリ「もちろんだよ。…けど…
どんなのか知らねえやww」
モモネ「あれっ…そっか…知らないか…
じゃっ、ワタシが作るね。」
モモネはそういうと
上着とか着こんでいたものを脱いで
グレフルティーを作り始めた。
後編》
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