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小説を書く。基本のキ
小説の書き方にも、料理レシピ、あるいはマンガを描く工程みたいに、いちおう「こうしたらいいですよ」ってお作法がありますが、皆さんご存じでしょうか。
あ、別に私が考え出したわけじゃなくて、定説として。
小説を読んだことはあるけれど、今まで1回も書いたことはない。
という段階にいる場合、物語を思いついたら学校の感想文と同じように、思いつくまま書き始めてしまったりする。
高校のころの私がちょうどそんなでした。
まあ、短編だとそれでも完結できちゃったりするのですが、その書き方のままでは、文庫本クラスの長編は書けないんだよなー、過去の私よ(天才はのぞく)。
ただ長くだらだらと思いつくまま、好きなエモいシーンだけを貼り合わせて分量を書くことはできるんですけどね。かつて自分もやっていた失敗ですが。
でも本になるレベルの長編は「ただ長く書いてある」んじゃなくて、「ちゃんとした構成を持って」書かれている。
この段階をクリアするのに、私は相当長くかかりました。←だから未だワナビなんだと思う。
エブリスタを徘徊中に時折「短編は書けるけど長編は書けないんだよなー」っていうご意見を目にしたりするんですけど、あー、それはきっとやらなきゃいけない工程を省かれているからなんじゃないかな、と思ったりしています。
できない、には必ず原因がある。
ということは、その原因をつきとめて改善すれば、できるようになるってこと。ポジティブシンキング!
で。小説の書き方として、教科書的には下記のような流れがあるわけですが。
・ネタ帳を作って話を練る
・プロットを作る
・原稿を書きあげる
・推敲する
だんだん慣れてくると、自分なりのやり方を構築していくんだと思うのですけど、まったくの素人さんの場合、やっぱりこの工程をはしょらないほうがいいんだろうなと。
基礎をおろそかにすると、そのぶん上達に時間がかかってしまうので、結局のところ効率が悪いと思うのです――。
というわけで「こんなこと今さらすぎ」って思われる方も多いと思いますが、総論をやらないと各論にいけないっていう都合もありまして、まずは基本のキからお話を始めることといたします。
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