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はじめに
はじめましての方も、そうでない方も、こんにちは。佐藤うさぎです。
突然ですが、私はもうずいぶんとワナビ(※)として小説を書いています。
ざっくりワナビ歴を振り返りますと、初めて小説もどきを書き始めたのは高校生のころ。当時は大学ノートに手書きしており、この創作ノートはよく同級生の間で回し読みされていました。
その後、大学では某出版社の公募賞で何度か予選通過も経験しました。
けれども大賞をとってデビューできる実力はなかったので(←今思えば当然の低レベルだった)いつか小説家になって本を出せたらいいな!という夢は断念し、就職してからは仕事関係の書き物のみやっていました。
それから夫の仕事都合で海外へ。
日本に舞い戻ってきてから、やっぱりどうにも小説が書きたくなり、ふたたびPCに向かい始め、ワナビ生活再開、早十年あまり……。
出版社主催の公募賞には毎年なにがしかを投稿し、一次予選は基本的に通過。
その先はいいところまで行ったり行かなかったり。
エブリスタは利用開始して2年ほどで、その間に何度かエンブレムを頂いたりもしました(特集掲載、執筆応援とファンタジーコンテストで受賞、妄コンは優秀作品入り)。
で今回、なんでこのエッセイを始めようと思い至ったかと言いますと――。
長く書き続けていると、楽しくサクサク書ける時ばっかりじゃなくて、むしろつまずいてる時間のが長いんじゃないか、ってなくらい、書けない時もあるんですよね。
そんな時に私が心の支えにするのは、小説作法本や「小説書き・あるある」みたいなエッセイなんですけれども。
こういう定説があるよねって話は、初心者さんの参考になるかもしれない。
また編集さんでもプロでもなく、ワナビがそういう定説について感じたことを書いたり、色々やらかした失敗談や試行錯誤した後に辿りついた実践法を紹介するのも、それなりに面白いんじゃないかなー、なんて前からうっすら思っていまして。
と言いますのも、よく料理レシピ本には「これやっちゃうと、こういう失敗につながるから注意!」「定説ではこうだけど、私はこうしてるよ!」みたいなポイントが書いてあったりするじゃないですか。
私は書けない時、ああいう一言が欲しいんだよなー、でも失敗した経験から視点の書き物は、とんとお見かけした記憶がないんだよな、だったらもう自分でつれづれなるままに、よしなしごとを書いたほうがいいのかなーと思ったわけです。
だから始めに謝っておきますね。
私は未だワナビであって、プロの小説書きじゃないです。
なので特に上級者の諸先輩方が小説作法ハウツー物として読んじゃうとこのエッセイ、全然お役に立たないかもしれないです。ごめんなさい。
あくまで出版社公募賞の一次予選は通過できるくらいまでのお話だ、と思って読んで頂きたい。
あと私はWeb小説書きとしては経験が浅いので、集客やランキング、掲載方法などWebマーケティング系のお話はしないつもりです。
このエッセイで書かれるのは、あくまで小説の中身の話のみです。
でももし
「こういう読み物も、これはこれで、おもしろいかも」
「あるあるですな」
「そこそこ、参考になったよー」
「最近なんか書きあぐねていたけど、やっぱり小説書きってワクワクだよね」
と思って頂けたら。
書いている本人は楽しんで細々と書くつもりなので、お気楽に読み流して頂ければ、大変嬉しいです。
※wannabe:want to be(…になりたい)を短縮した英語の俗語で、何かに憧れ、それになりたがっている者のこと。職業作家希望のアマチュア小説書きなどを指すスラング。
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