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「実は彼女、上司と不倫をしていた様で。
上司との間に子供まで出来てしまって、責任を取って認知をして欲しいと。
あまり言いたくのですが、前から様々な噂があって。仕事の出来る人なので、会社としても事を荒立てずに収拾しようとしたのですが。
不倫した上司の奥様が、我が社の創業者一族の方なので…。
彼女は妊娠中という事もあり、東京本社から都内の支社への異動・降格処分になりました。」
彼が申し訳なさそうに言ってきた。
俺の子供じゃないなら、何で嘘をついたのか。
俺の家庭は彼女のせいで壊されたのに…。
ただ、俺の子供じゃないなら僥倖じゃないか!
ちゃんと妻に説明をすれば、妻と小太郎とでまた暮らせる。
俺は彼女にされた事に怒りがあるものの、妻との復縁が出来ればどうでもいい。
そんな事を考えていると、彼が「大丈夫ですか?」と聞いてきた。
俺が「大丈夫です」と答えると、これからの事をミーティングして終わった。
俺はすぐに妻に連絡をした。
「小太郎の事で話しがしたいんだけれど、会えないかな?」
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