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本懐
損だ。
慣れは慣れた。
答えに窮する我等
だが、何も意味がない。
そこに一体全体どうして、乖離が必要だろうか。
数多の霊達、英霊、綺麗にしてあげたか?
其処は今だに、人民に寄り、汚されているままだろう?のう?
そう、誰も気づかない、慰霊碑には。
あの地は、ずっと逼迫していた。
蝋燭を立てる台が、土埃を被って、可哀想に、其れを護る霊は、僕に声を掛けて、いくなと止めた。
その声、確かに聴くも我は、その地へ行くことは二度と無かった。
人の世の現世其れは幻想に終わると、神は捨てた。
我はどこ吹く風
答えにならない
彼は首を横に振り、やれやれと、溜息を吐いた。
このまま、終わるつもりじゃないんだろう?
いや、もう僕のする事ではないよ。
世代交代したんだ。
…悔いはないか?
無いね?僕にはもう、そういう死んだ人間に対する対等な目線は、無いんだ。
答えになってない
彼は冷めた目で、私を見上げた。
何処に意味なんてある?何処にも無いだろう?
…言うなよ
図星だった。
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