孤軍奮闘

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孤軍奮闘

まぁ、戦になれば、戦局は、不利になる。 何故ならば、陣頭指揮が、出来ない。 戦略を練るのが苦手。 主君を支える。 そう云う策士が練れない。 軍師なんて柄では無い。 誰もしたがらないから、上が不在時、代わりに頼まれて、否定した。 出来ない出来ない 出来る道理がないのだ。 何故なら、物事の道理を弁えてない。 物事には筋があって、台本が有るから、筋書きが、あるから、順々に、優先順位が付いて出来るのだが、独りで出来る事ではない。 何かにしろ、支持する側になれば、分かる事も在る。 やってみれば分かる 無学な知恵遅れに云うが、果たして彼は出来れば良いのに、出来ないときた。 支持するな、もう! 上下関係と云う、新人が、兄貴弟子に就く、講座、講談師の仕切りを陣取る、主として、吾は、そう云う他人事の話を語る分には申し分なく、述べれる。されど、彼等其々が、どんな悩みを内に抱え、其れでどんなに心が身体が痛みを感じているか?理解に追い付けないのである。 相談されて、頭を掻く ボリボリ、参ったな… そんな独りポツネンとする彼の背の高い後ろ姿が、一人で全員の陣頭指揮を担う任に任されていた。 抜けられると痛いわ 我が去る事になり、別れ際そう告げられ、私は必要とされているを知るが、ここの内実は、人が溢れて居て、狭い檻のようだ。 皆がしないので、僕一人が全てするしかない。 しないんですよ、そう云うもんなのです。 理解する方がムリ 出来ないなら辞めろ 其れは冗談ではやってられないが、何故しないのか、納得する答えなんか、幾らお上に苦言進言しても、困るとしか。 こんな会話は不毛だ。 やはり、我と同じ感覚だ。 不毛なのである。 独り、静かな午後、茶を嗜みながら、落ち着こうと口を啜る時に、出来ないなら辞めろと云う台詞が、1番主語として、相応しく、相応だった。 以上であった。
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