カイラク

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カイラク

空に見えないね? その地元の空は、悪魔の空に見える。 今ではない。 最早、そろそろ、人を騙す為に、脅す為に、怪奇モノ、そう言う人を眠れなくさせる脅しの様な、例えば眠れなくなる、見ると良くない身体に悪い怪談の噺は、辞めようと思って… 何を言う?コレからだろう?お前は殺さないから、コレからも頼むよ。皆んなそう言う話を聞きたがってる。今、流行りなんだよ!!!なぁ、そんなこと言わずにさぁ!!!!!! しかし、私にはそんな事実は関係なかった。 彼が僕の命より、ネタに、目が血走っていた、その狂い様に、僕は身の毛の与奪、戦慄を覚えたからだ。 ナニヲ云う? 私の身体が既に、骨身がない。すっからかんだ。 彼の腕は成る程、見ると痩せ細っていた。 どんな身体してるんだ? 見るモノは奇異にウツル その身体はヨボヨボのガリガリに見えた。 彼は、性的虐待をする当の本人自身が、行為を致している内に、どんどん痩せ細るので、拒食症だと思っていた。 処が、彼は、女共に性的虐待を受けていたのである。 彼は以後、オンナを目に付けると、ジロリと血走った目で、その女に覇気を飛ばす様になった。 女は動揺して、怖い人だと影で、愚痴る。 彼はその事も全て知っている。 人々が彼の傍から、居なくなったのは、彼を、虐めていただったからである。 彼がその後、した事は、創造力を発揮する創作ではなく、事実のみ、私が見た、この惨劇の修羅の道を、どう歩むか、その道標であった。 其れは、陶芸の職人が、棄てなければならない当たり前の幸せと似ている。 普通の人は其れをしない。 趣味の範囲だった。 だが、彼は遂に、至高の域に達した。 その夢は、世界から喝采を浴びたと云う 伝説となった異伝で或る。 実は、其れは彼の生きたいと云う願いのみが、筆を取らせた、命懸けの修行だった。 熱の中、雨の中、日々も、黙々と、文句も言わず、歩む阿闍梨には成らずに、彼は、楽をして、道楽を突き抜ける、趣味の園芸をしたいと言った。 彼の下についた或る漢は、病み上がりの身体を振り起こしながら、赴く最中、具合を測りながら、目眩でふらつく、脳の中、気を確かに持ちながら、見えた世界、其れは、とんでもない面白いモノが彼の指示に従うと、できてしまう、そのおかしみで、感嘆であった。 なんだコレは!!!!!!!! 彼の瞳が燦々(さんさん)と煌めいた。 以後、此処に居処を構えた。 偕楽(かいらく)院、彼はそう思った。 現実に、その文字をエゴサすると、彼の地元の実家の家の住所が、その検索結果にあがる事に驚くが、しかし、その地は、余り有名ではなく、知られていないにも関わらず、そう言う検索結果になった事に彼は、最早、神の御心と知る。その偶然の一致を疑わなかった。 人が寄ると、困ると、彼も此処にいると云う事は口外せず、伏せた。 因みに日本三大名園の内に、著名な名がエゴサをすると、また引っかかるが、其れとは無縁で或る。
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