11人が本棚に入れています
本棚に追加
「さて、同士討ちはそこまでにしてもらおうか」
突然の知らない声と共に、稲妻が走る。
「うわぁ!」
「っ……ぐっ!」
ルビーは衝撃で弾き飛ばされ、何かにぶつかり息が詰まる。
そのまま地面に落ちて、ようやく壁に当たったことに気付いた。
顔を上げると、ピンクと黄色のオッドアイの大きな目がルビーを覗き込んでいた。
オッドアイの少女は心配そうに口を開く。
「大丈夫?」
「とるあ。手当できるか」
とるあと呼ばれた、オレンジ色をした長めの髪の左側を、一つ、高い位置にゆるい輪っかにしいる少女は、背後を振り返りこくんと頷く。
最初のコメントを投稿しよう!