プロローグ

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水の剣の力は圧倒的だった。襲いかかる人狼に対して、一振りするだけで、水が溢れ出し、人狼を吹き飛ばす。さらに振るえば、水柱が立ち上り、また、水の中に人狼を閉じ込め、窒息させた。 人狼を全て倒すと、王子は剣を天に向けた。 「我々の勝利だ」 と、王子が叫ぶと、騎士たちは歓声をあげ、キャラバンの人間は泣いて喜んだ。 それから王子と騎士は、保護したキャラバンと共に国へと戻る。国の外は魔物も出やすい。早く帰るに越したことはない。 三本存在するとされる伝説の剣、水の剣。それを使いこなす王子により、この国ーーソルネードの平穏は保たれている。
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