1年目【夏】

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朝起きる。 外を見ると、太陽が少しだけ顔を出していた。今日の天気は晴れで雨が降る確率は、0%である。絶対暑い。 眠たいけれど、体を起こしてベットの上でぼーとする。今日は何があるかな、どういう風に一日を過ごそうかと考えた。 ふとベットの隣に置いておいた紙を見た。今日は他の学校との交流会があったんだと思い出して、10時までに準備を整えようと洗面台へ向かった。顔洗いと歯磨きを済ませ体育着を着た。 今日は、倒れないようにとご飯とお味噌汁とちょっと多めの朝ごはんを準備してテレビをつけて食べ始めた。今日は、過去最高の暑さになるだろうとアナウンサーが報道をしている。 日焼けをしないようにとりあえず日焼け止めは塗ることを決めた。それと水分を多くとろうと大きめの水筒を準備する。 「忘れ物はないかな」 とカバンの中を確認して外に出た。 しばらく歩いていると正門のほうで轟先生が車の傍で待っていた。 「よく来たな。乗れ」 と、車を指さして後部座席のほうに俺を乗せて、交流会が開催される海へ向かった。暑そうな外を見て嫌だな、出たくないなと考える。 「お前の通っている学校からは、お前ひとりしか参加いない。まぁ頑張れ」 動揺した。え、俺しかいないの?緊張するなんて人と話したらいいのだろうかと考えたり、悩んだりして考えているうちに海に付いた。もうすでに色々な学校指定の体育着を着た高校生が集まっていた。車を駐車場に置いてくるという轟先生を待ちながらしばらく海を見回した。知っている人はいないかな。きょろきょろと色々な所を見回す。でも、必死になりすぎて水分補給を忘れていた。太陽の光が暑くて思わず目を細めた。汗がダラダラと流れて眩暈がする。すると後ろから、大きな影が俺を覆った。 少しだけ涼しくなってほっとする。 「おい」 後ろから低い声がした。聞き覚えのある声だ。そしてすこしだけ聞いていて安心する声。 ゆっくり振り向くと、190cmぐらいのかなりがたいのいい目つきの悪い男が俺を見下ろしていた。
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