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苦しくて、苦しくて起きた。
時計を確認すると、午前1時。
痛い、体が、全身の皮膚が痛い。慌てて、立ち上がって冷たいシャワーで冷やした。
少しだけ楽になった気がして、シャワー室からでて、クーラーの温度を下げた。濡れた洋服を着替えて冷蔵庫から保冷剤を取り出して特に痛い首やほっぺにあてる。でもなんかすぐに寒くなってきた。
「さむい。なんかすごくさむい」
体温計を取り出して、熱を測ると39℃にまで上がっていた。ちょっとやばいと思ったけれど夏休みで寮内には誰も頼れる人がいない。
押し入れから布団を取り出してかぶる。少しだけ重たかったけれどほかほかと温かくて眠たくなったけど、すぐに吐きたくなって立ち上がり、トイレへ向かう。便器にしゃがんで吐こうとしても吐けないから口に手をつっこんで、無理やりにでも吐いた。何度も吐いてすっきりしたら、眠気がすぐにおそってくるもう体が重くて動けなかったけどトイレで寝るわけにはいかない。
「きつい、けど、トイレでは寝ちゃダメ」
体を引きずりながらトイレから出てすぐの床で力尽きて眠ってしまった。
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