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チーンという音で目的地の仕事場について、これからまた1日が始まるのかとため息をはいてしまう。
すると恵美が、
「凛はいいよね、優しい彼氏がいるんだから、幸せだよー」
と、私には2年付き合っている彼氏がいるが、全く結婚したいとも思わないし相手もそういう事を、言ってこないのだ。いったい何が良くて付き合っているのかもよくわからなくなっている。
「別に彼氏がいるから幸せとは限らないよ」
ふぅーん、と言いながら恵美は納得してないような表情で、自分の席に座る。
私と恵美は私の背中側の後ろのデスクで、ずっと就職してから長い付き合いだ。
なんとなく元気のない私に励まそうとしたのか、
「凛、久々にさ、ぱぁーとカラオケでもいこうよ!仕事終わってからね」
しばらく凛とカラオケに行ってないななんて思いながら、恵美と行くといつの間にかオール状態になるから、次の日がつらいのだか、毎回ことわれないのだ。
「う、うん、少しならいいよ」
と返答するが、毎回少しどころではないけど。
恵美は満面の笑みでじゃ、決まりねってご機嫌良く鼻歌なんか歌って仕事にとりかかっている。
何か長い夜になりそうだなと、またため息がでてしまった。
彼氏の光太に言っとかなきゃなと、カラオケに行く前にメールしとことおもいながら、仕事にとりかかる。
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