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夕方七時になり、ようやく仕事も終わって、帰る社員もパラパラオフィスをでていくのを横目でみていた。
何かカラオケ行くのもだるくなってきちゃったなぁ。と思っていると誘って来た張本人が、私の肩をバァンと叩きながら、
「何ボーッとしてんのよ、行くわよカラオケ!あっ、光太くんにはちゃんと言ったの?」
そういえば忘れそうになってた。言わなくても別に何とも言わない彼氏だか、一応は言っといたほうがいいだろう。
「まだ言ってないけどカラオケ着いたらメールするよ」
あっそうと相槌を打ちながら恵美と私は夜の外へと歩きだした。
駅からすぐの職場なので、外へ出ればなんでも揃っているので、凄く便利ではある。
いつも行くちかくのカラオケに向かっていると、
目の前からスーツを来た男二人が歩いて来た。あの人たちも仕事おわりなのかなと思いながら通り過ぎようとした時。
「あれ?恵美ちゃんでしょ??」
とスーツの男が恵美の顔を覗き混んでいた。
うわっと驚く恵美が少しすると、
「えっ!?誰?あ、もしかして兄貴の!」
「そうそう、思い出してくれたかな、恵美ちゃん美人だから俺はすぐわかったけどね、あいつの妹とは思えない可愛さだからな」
ちょっと失礼なんじゃと思いながら私はあたふたしている。
「あのときはありがとうございます、兄貴が酔っ払ってご迷惑を」
と、綺麗なお辞儀をしながら恵美はお礼をいっている。
なんとなく状況は見えているけど。
すると、もう一人の男性もなんかあたふたしながら、早くしてくれよといわんばかりの雰囲気だ。良くみるととても綺麗な顔立ちで、身長も凄い高い、いわゆるイケメンだ。
目力が凄くてなんか睨まれてるように感じた。慌てて目を反らす。
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