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「あ、ごめん申し遅れた、恵美ちゃんの兄貴の友達で博也で、横のこいつは会社の後輩で統悟、宜しく」
と私に向かって言った。
「あ、はい、宜しくお願いします」
何かチャラい感じの人だなと思ってると、
「何ちゃんって言うの?」
と、博也さんが聞いてくるので、久しぶりに彼氏意外の男性に声をかけられて焦っていると、
「この子吉沢凛っていうの、彼氏いるから狙わないで下さいね」
私の代わりに恵美が答えてくれて安堵した。
「凛ちゃんか、彼氏いるのかー、残念、っていうかこれから俺らと飲みにいかない?」
何か飲みに行くのはカラオケよりももっと嫌だなと暗い気持ちになる。
「飲みはいかないけど、カラオケ行くの私たち!」
ねっと、恵美が私の顔をみてくる。
私もうんと頷く。
「えー、じゃ俺らも一緒にいっても良い?」
マジで!?あまり男性に免疫力がない私は浮かない顔してると、
「いいですよ、人数多いほうが盛り上がるしね、凛」
あー、また出たよ勝手に決める癖がある恵美が、私もまた断れないのだが。
よし決まりーと恵美と博也さんは張り切っている。
が、私ともう一人の統悟という男は浮かない顔で二人についていく形となった。
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