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三人とも外に出ると少し肌寒く感じる。秋の風が吹く。
「でも皆おもいっきり歌えたし、楽しかったー、そういえば統悟くんて何歳なの?」
と恵美が博也さんに聞く、私もなにげに気になっていた、とても落ち着いていて、チャラチャラしてなさそうで、ちょっとミステリアスな統悟くん。
「あいつあー見えてまだ23だぜ今年入社したばっか、でも頭いいは、顔良しスタイル良しでおまけに仕事も出きるからとても新人とは思えないわな」
あー、意外とあんな冷たそうで性格悪そうな人に限って頭いいのよね。と口には出せないが思ってしまう。
「そうなに若かったんだ、見えないけどモテそうだとは思った!私狙っちゃおうかなー」
と彼氏のいない恵美の狙っちゃおう宣言何回聞いたことか。ちょっとぎょっとなる。
「でもあいつ性格はあんなだし理想高そうだぞ、お前みたいながさつそうな女は多分駄目だな、お前は俺にしろ」
となにげに恵美にアピールする博也さん。
「誰ががさつなのよ、確かにいつもテンション高いし声大きいけどがさつではありません!」
ふんっ、とプンプンしながら
恵美がすたすた歩いていってしまう。
二人のやり取りに私はぷっと笑ってしまう。
なにげにこういうやりとりほっこりするのよね。
三人たわいもない会話を弾ませながら駅に来て、帰る方向は皆バラバラだったようで、
近い内また会おうということになり、恵美と博也さんは連絡先を交換し、じゃあねとそれぞれ帰宅することとなった。
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