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ぼくは、大学の近くに、ワンルームマンションを借りていた。
春田くんは、リュックひとつで、引っ越してきた。
春田くんが言った。
「えーと、布団はないから、買うまで、一緒に寝ていい?」
「ええっ?」
ぼくは、動揺した。
ぼくには、そういう趣味はないが、春田くんは、かなりの美形だ。
女の子と一緒に寝るよりドキドキする。
春田くんは、大きなあくびをした。
「なんか、疲れたよ。もう寝ていい?」
「えっ? あ、ああ。もちろん」
そう、ドキドキしながら答えたぼくに、春田くんが、言った。
「影田くんも、一緒に寝よ」
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