3人が本棚に入れています
本棚に追加
先生は、特に気にしてはいないようだった。
「最近は、どうですか? 眠れてますか?」
「……いえ、あんまり」
「じゃあ、眠剤を増やしますね」
そう当然のように言った先生に、春田君が怒った。
「増やさなくてもいいです。薬には、必ず、何かの副作用がある。影田くんの不眠は、オレが治します」
「へえ、どうやって?」
先生は、少し機嫌が悪くなった。
「影田くんと、毎晩セックスします。そうすれば、健全に眠れます」
「はああ?!」
先生も驚いていたが、ぼくの方が、その百倍驚いた。
診察は、終わった……。
最初のコメントを投稿しよう!