【5】チビ

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【5】チビ

ミーコの最初の子供で、チビと名付けた雄のグレーと白のキジ猫がいました。 キジ猫は、茶に黒やこげ茶の縞模様がある猫。 全身模様を「キジトラ」、白色が入ると「キジ白」、黒色が濃いと「黒キジ」と呼ぶそうです。 チビ…の話かと思いきや、彼にはあまり記憶が乏しく、ある日やってきた大きなノラのキジ猫を、私は『チビ』と呼びました。 …ネーミングの矛盾はさておき💦 何故か私にだけなつき、ご飯あげたりしてるうちに、抱っこもできるようになりました。 他の猫に見つかると、追い出されます。 そんなある日。 母が玄関を開けると、モグラが置いてあった。 それは何度もあり、ネズミやモグラ、小さな蛇など様々な贈り物でした。 一度早起きな祖母が、決定的瞬間を目撃。 あのノラのチビでした。 普通に推測して、いつも美味しいものを食べさせて、ノミやダニをとってあげてる私への、猫の恩返しだと思います。 そのうちに、父がバイクで遠くに運んで、来なくなりました。 あれだけの狩猟能力があれば、大丈夫だと思った。 でもやっぱり…寂しかったのを覚えています。 そんな律儀な猫もいる様です。 飼い猫が似た事をする場合もあります。 それは、『自慢』だそうです。
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