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それよりも、僕は君が使っていた部屋で生活していることに、異様な高揚を感じている。
君が使っていたトイレ、君が使っていたお風呂……想像するだけで胸が高鳴る。
きっとあの明るい感じでは生活していなかっただろうけど、それでも、ここに君が居たと思うと、まるで童心に帰るように心が躍る。
本当に君が居てくれたら、どれほど幸せだったことか——。
そして僕はある日ふと思った。
もしかして君は……居ないようで、居るのではないか?事故物件では『出る』ところもあるらしいけど、もし仮に『出た』ら、それは間違いなく君なんだよね、と。
別に僕は幽霊を信じてるわけでも信じてないわけでもない。居ても不思議ではないんじゃない?という考えだ。
暫く続いた頭痛……あれがもし、彼女の仕業だったら……彼女は霊として、ここに居る。
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